2025年05月21日
Lively合同会社とNishika株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 山下達朗、松田裕之 以下Nishika)は、人工衛星画像およびリモートセンシングを活用した森林のCO₂吸収量算定・可視化システムの開発と社会実装に向けて、パートナーシップ契約を締結しました。
両社は、国内外の森林、農園、湿地などの自然資本を保有・管理する日本企業を主な対象として、本システムの開発・社会実装と、それを活用したコンサルティング・研修サービスの提供・森林クレジットの創出に向けて取り組んでおり、2025年5月より海外に森林を保有する複数の企業と共に実証実験を実施します。
これまで多くの企業では、森林のCO₂吸収量を係数によって推計するために正確性・客観性・効率性の面で課題がありました。本実証実験では、人工衛星画像と現地の測定データ(教師データ)の双方を活用し、AIによって森林の状態を把握・機械学習により推定することで、より実態に即した高精度な可視化を実現します。広範な現地測量の負担を軽減しつつ、企業が自社資源の環境価値を把握し、本質的なサステナビリティ経営やカーボンクレジット創出による経済価値への変換に活かすことが期待されます。
両社は、本システムの開発と社会実装を通じて、自然資本の定量的な理解と活用を支援し、企業による信頼性の高い情報開示やネットゼロの実現に向けた取組みを後押ししていきます。
Nishikaは、Lively合同会社とのパートナーシップを通じて、当社が有するAIや衛生画像解析技術を活用し、森林のCO₂吸収量の可視化に挑戦できることを大変嬉しく思っています。
本取り組みでは、人工衛星画像や現地での実測データなど多様な情報をAIモデルに統合し、既存の手法では捉えにくかった森林の状態や吸収ポテンシャルを精緻に推定することを目指します。これまで多くの組織が抱えていた「客観的データに基づく森林価値の把握が困難」という課題を解決し、企業の環境戦略やカーボンクレジットの創出を後押ししていく所存です。
パートナー企業の皆さまと共に、新たな価値創出とサステナブルな未来の実現に向けて、テクノロジーによる可能性を追求してまいります。
Livelyは、Nishika株式会社とのパートナーシップにより、リモートセンシングとAIを活用して、これまで「見えなかった」森林のCO₂吸収量や環境価値を「見える」ものにする実証実験を開始します。これは、自然資本の可視化という領域において、先端テクノロジーを活用した具体的な価値創出に踏み込む取組みです。森林のCO₂吸収量をより正確に把握する仕組みは、クレジット創出や自然関連リスクのマネジメント、信頼性ある情報開示といった分野において、企業の競争力強化に直結します。
私たちは、技術・政策・実務をつなぐ立場からサステナブルな経営の実現に向けた共創に取り組んでまいります。本システムの社会実装を通じて、企業が環境価値を的確に捉え、戦略的に活用できる新たな基盤づくりを目指します。
パートナー企業の皆さまと共に未来の森を育み、これからも一歩ずつ、持続可能でリジェネラティブな世界への道を拓いていきます。