Lively

法人・団体向けアニマルウェルフェア体験型教育プログラム開始のお知らせ

2025年05月23日

Lively合同会社は、東京農工大学大学院農学研究院・新村毅教授と共同で、動物福祉モデル鶏舎「Unshelled(アンシェルド)」を活用した法人・団体向けアニマルウェルフェア体験型教育プログラムの提供を2025年5月より正式に開始したことをお知らせいたします。

本プログラムは、新村教授が設計・開発した動物福祉モデル鶏舎「Unshelled」を見学施設として活用し、Livelyは、「Unshelled」の企業向け教育プログラムの開発や運営を担います。本プログラムでは、動物・人・地球の健康を一体的に捉える「One Welfare」の理念のもと、科学とビジネスを融合させた実践的な学びの場を提供します。

本プログラムでは「Unshelled」の見学や卵拾い体験、見学室での対話を通じて、普段目にすることのない採卵鶏の4つの飼育システム(ケージ、エンリッチドケージ、多段式エイビアリー、放牧場)や、生産現場の実情に直接触れることができます。特に、鶏舎内に設けられた見学室は、インフルエンザ対策や衛生管理にも十分に配慮した上で、安全に見学できる環境が整えられており、アニマルウェルフェアを科学的に評価するための基本理念である「5つの自由」に基づき、異なる飼育システムを比較しながら、鶏の福祉と生産性の特性を学ぶことができます。

参加者は、アニマルウェルフェアに配慮した飼育のメリットに加え、ケージフリー転換に伴う供給側が直面する課題や、グローバルからの要請や消費者ニーズとの間にあるギャップ分析など、実務的な観点も多角的に学ぶことが可能です。企業経営のレクチャーにおいては、サステナブルな戦略策定や投資家・取引先向けの情報開示、畜産物のLife Cycle Assessment、調達方針の改定、ブランド価値の向上、新規事業機会の創出、行動インセンティブの設計など、広範なテーマとも関連付けをしながら、持続可能なフードシステムとポジティブなビジネスモデルへの転換を探る契機となることを目指しています。

*キービジュアルはイメージであり、実際のUnshelledとは異なります。

プログラムの詳細は、PROJECT記事【申込案内】法人・団体向けアニマルウェルフェア体験型教育プログラムをご覧ください。Unshelledの概要はこちら

新村毅氏からのコメント

新村毅氏の主なご経歴(東京農工大学研究者データベース)

動物福祉モデル鶏舎「Unshelled」の大きな目的の1つは教育普及であり、多様なステークホルダーが集って議論するための共感の場を提供することにあります。Livelyの皆さんとは、Unshelledの建設前から議論を重ねてきており、アニマルウェルフェアの科学と経済の融合を進めてきました。

本プログラムは、科学と経済に加え、参加頂く皆さまとの議論に基づき、アニマルウェルフェアの未来像を描写し、共創していきたいと考えています。皆さまの御来校を心よりお待ちしております。

Livelyからのコメント

三浦、田邊
(左)Co-Founder & Co-CEO 三浦友見、(右)COO 田邊 築

かつて養鶏がもっと身近だった時代に比べ、現代のフードシステムでは、「卵はどこから来るのか?」「その後の鶏はどうなるのか?」といった問いすら、企業や消費者の視界から遠ざかりつつあります。

Livelyは創業当初から新村教授と対話を重ね、アニマルウェルフェアを重要なテーマの一つとして取り組んできました。そして約2年の準備を経て、ようやく本プログラムとして皆さまにご提供できる運びとなりました。企業経営の視点からフードシステムを見つめ直し、地球環境、人、動物が調和する好循環の社会をともに考える場となれば幸いです。