開催報告:12/9(火) アニマルウェルフェアとビジネスをテーマにしたメディア向け勉強会

2025年12月12日

Lively合同会社は、2025年12月9日(火)、アニマルウェルフェアが、動物性タンパク質や加工品を扱う一部の業界に限らず、多くの企業にとってリスクと機会の両面を持つ重要なテーマであることを共有することを目的に、メディア関係者を対象とした少人数制の勉強会シリーズの第1回を実施しました。

当日は、主催者であるLively合同会社 CEO種田毅、Co-CEO三浦友見を中心に、東京農工大学大学院農学研究院・新村毅教授、ならびに一般社団法人アニマルウェルフェア・コーポレート・パートナーズ・ジャパン(通称:AWCP)理事の池嶋丈児さまの協力のもと、「企業におけるアニマルウェルフェアの位置付け」をテーマに情報共有と意見交換を行いました。会場には、ライフスタイル誌をはじめ、サステナビリティ関連メディア、業界専門誌、ニュースメディア、放送局のメディア関係者に加え、アニマルウェルフェアに関心を持つインフルエンサーが参加し、6社7名が集まりました。

本勉強会では、アニマルウェルフェアの基本的な考え方、企業価値とアニマルウェルフェアのつながり、国際動向における日本企業の事例紹介のレクチャーを行った後、参加者とのトークセッションを実施。意見交換の中では、企業がどのようにアニマルウェルフェアに取組むのか、バリューチェーンに直接含まれない企業としての関わり方、ケージフリーとケージ飼養をめぐる多面的な視点といった論点が挙げられました。

アンケートでは、回答者の80%が、勉強会全体の満足度を「とても満足している」「満足している」と評価し、初回開催として一定の評価と今後の示唆が得られました。

背景・目的

アニマルウェルフェアは、動物性タンパク質や加工品を扱う一部の業界に限らず、多くの企業にとってリスクと機会の両面を持つ重要なテーマとして、国際的に注目が高まっています。規制・政策の動向、消費者意識の変化、投資家からの要請を背景に、企業にはアニマルウェルフェアを経営や事業戦略の一部として捉える視点が求められています。

一方、日本においては、アニマルウェルフェアを企業として理解・議論する機会はまだ限られているものの、徐々に取組みや情報発信が広がりつつあるのが現状です。

そこで本勉強会では、アニマルウェルフェアに関心の高いメディア関係者を対象に、基礎的な考え方から企業価値とのつながり、国際動向や日本企業の事例などを共有しました。アカデミア、企業、非営利団体といった多様な立場の専門家による知見を通じて、今なぜ企業がアニマルウェルフェアに取組む必要があるのか、今後の展望を考える場とすることを目的としました。

概要

名称:「アニマルウェルフェア x ビジネスシリーズ 第1回 アニマルウェルフェアの企業における位置付け」
日時:2025年12月9日(火)14:00–15:30
会場:伊東屋 G.Itoya 10F HandShake Lounge(東京都中央区銀座2-7-15)
主催:Lively合同会社
スピーカー:種田毅(Lively合同会社 CEO)、新村毅教授(東京農工大学大学院農学研究院)、池嶋丈児 (一般社団法人 AWCP 理事)
ファシリテーター:三浦友見(Lively合同会社 Co-CEO)、篠﨑祥子(Lively合同会社アドバイザー、エスヴィータ株式会社 代表取締役) 

内容

本勉強会では、アニマルウェルフェアに関する参加者の知識や理解の幅が広いことを踏まえ、基礎から企業実務・国際動向までを全体的に学んでいただける機会として構成しました。あわせて、登壇した専門家と直接意見交換ができる情報交換会も設け、理解を深める場としました。

アニマルウェルフェアとは?
新村毅教授より、アニマルウェルフェアの定義をはじめ、評価方法(5つの自由)、採卵鶏における各種飼育システムの長短所と経済コスト、飼育環境の違いによる畜産物の栄養素と味の変化を紹介。

アニマルウェルフェアを価値創造に繋げる7つのポイント
Lively 種田毅より、消費者意識の変化や規制・政策の動向、投資家からの要請を背景とした、アニマルウェルフェアの企業における「Must Do」化の現状の共有。アニマルウェルフェアに関する目標設定と、実現に向けた戦略・プロセス構築の必要性と企業価値の向上につなげる事例を紹介。

国際動向を踏まえた日本企業の先進事例
AWCP 池嶋丈児さまより、EUおよび米国におけるケージフリー政策の動向や日本企業の取組み状況を共有するとともに、外部からの要請への対応にとどまらず、企業の自主的な動きが広がりつつある事例を紹介。

質疑応答およびトークセッション
アニマルウェルフェアに取組む多様な専門家の立場の視点から、アニマルウェルフェアに関心を持つきっかけを起点に、なぜ今アニマルウェルフェアに取組む必要があるのか、そして今後の普及や展望について共有。

参加者からのコメント

参加者からは、「アカデミアや企業、NPOといった多様なステークホルダーの観点から包括的に話を聞くことができ、アニマルウェルフェアについて学ぶ上で有意義な場だった」「日本ではアニマルウェルフェアに特化した取材の機会が限られているため、貴重な機会だった」「一日を通してさまざまな情報に触れ、多くの方とお会いできた、とても良い機会でした。」といった声が寄せられました。

また、「参加者がどのような観点でアニマルウェルフェアへの配慮の有無や福祉度の高低を捉えているのかを知りたい」といった意見もあり、専門メディアならではの視点から、生産現場と消費者の間にある捉え方の違いに関心が寄せられている様子もうかがえました。

アンケート結果では、回答者の80%が勉強会の満足度を「とても満足している」「満足している」と回答しました。一方で、「どちらともいえない」との回答も20%あり、初回開催として一定の評価が示されるとともに、今後のテーマの深掘りや議論の展開に向けた示唆が明らかになりました。

Livelyからのコメン

種田
Founder &CEO 種田毅Co-Founder & Co-CEO 三浦友見

年末のご多忙な時期にもかかわらず、ご参加いただき誠にありがとうございました。今回の勉強会は、アニマルウェルフェアに関心の高いメディアの皆さまに特化した企画として実施しました。質疑応答の場では、取材対象としての視点にとどまらず、自分事としてどのように取組むかといった関心が多く見られた点が特徴的であり、勉強会後の情報交換会にも多くの方にご参加いただき、参加者同士の交流や意見交換が生まれる場となりました。

このように多くのメディア関係者やインフルエンサーの皆さまにご参加いただけた背景には、Livelyのアドバイザーであり、エスヴィータ株式会社 代表取締役の篠﨑祥子さまによる継続的な働きかけがあったからこそです。少人数の勉強会ならではの温かい雰囲気づくりや、企画段階から当日に至るまで、きめ細やかな伴走的な支援をいただいたことに、深く感謝しています。

事後アンケートでは、回答者全員から、今後企画を予定しているプレス向けツアーへの参加意向が示されました。これを受け、次回は、動物福祉モデル鶏舎「Unshelled(アンシェルド)」のプレス向けツアーを企画し、フェアな議論と対話を促す機会を提供していきたいと考えています。

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