Lively

産学連携・アニマルウェルフェアの体験型教育プログラム(鶏舎)

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2024年07月15日

次世代型畜産福祉モデル鶏舎「Unshelled(アンシェルド) 」は、東京農工大学大学院農学研究院・新村毅教授によって開発中の動物コミュニケーション施設です(2024年内完成予定) 卵のような円形の鶏舎をモチーフとした「Unshelled」は、採卵鶏の飼育システムへの見学ツアー、巣箱からの卵ひろい体験など、参加者自身が鶏と触れ合い楽しむ場を創り出します。 Livelyは、「Unshelled」の企業向け教育プログラムの開発や運営を担います。鶏舎内の見学室では、参加者同士が学びあえるワークショップを開催、アニマルウェルフェアとビジネスの実践を融合した体験型のワークショップを、新村毅教授と共に進めています。(企業向けプログラムの予約方法は、2024年内にお知らせ予定)

日本におけるアニマルウェルフェアの課題と現状とは?

欧州では、1970年代からアニマルウェルフェアに関する法整備や規制が積極的に進められており、アニマルウェルフェアの考え方が広く浸透しています。その背景には、市民やNGOを中心とした動物愛護意識の高まり、食の安全への意識、環境問題への関心などが挙げられます。他方、近年では日本を含めた東南アジアでは、欧州の進展と比較すると遅れはあるものの、法整備や規制、企業や消費者への認知度が徐々に高まりつつあります。日本企業にとってはアニマルウェルフェアを意識したサステナブル経営に取り組むことは、環境・倫理面だけではなく、ビジネス面でも重要な課題となっています。

「次世代型畜産福祉モデル鶏舎」を活用した体験型教育プログラム

そうした日本企業のアニマルウェルフェアの現状に対し、新しいユニークな企業向け教育プログラムとして次世代型畜産モデル鶏舎「Unshelled」は開発されました。都会の喧騒を離れ、東京農工大・府中キャンパスの緑に囲まれながら鶏舎見学や卵取り体験、次世代バイオマスによる持続可能な資源循環型畜産に関する学びと、参加者同士のディスカッションを通して、持続的可能な畜産と環境への配慮に関する包括的な学びを得られます。講師は、アニマルウェルフェアの専門家である新村毅教授をはじめ、人権、生物多様性、アニマルウェルフェアといった多面的な要素を組み合わせ、包括的なサステナビリティへのコンサルティングを得意とするLivelyがサポートし、非日常体験の場で新たな発見を提供します。

アニマルウェルフェアの実現と未来へのポジティブなインパクト

企業はプログラムに参加すると、アニマルウェルフェアの課題を克服するために必要なアニマルウェルフェアの科学的な知見と持続可能なフードサプライチェーンの重要性を理解し、具体的な改善策を見つける貴重な機会が得ることができます。講師との対話からアニマルウェルフェアのリスクと機会を学び、多様なステークホルダーとのコラボレーションを通じて、食のサプライチェーンにおけるアニマルウェルフェアと企業の役割を模索します。Livelyは、アニマルウェルフェアの従来の延長線上の取り組みだけではなく、参加者の知識やモチベーションの向上、企業のイノベーション促進、ブランド価値向上など多岐にわたるポジティブなインパクトを生み、持続可能なビジネスモデルが強化されることを目指しています。

出所
東京農工大学 農学部 畜産学研究室 新村グループ(システム行動生物学研究グループ)
One Welfare

担当者からのメッセージ

「Unshelled」の設計では、「実践的な学びと交流の体験」にこだわり、参加者の皆様が新たな視点やアイデアを得られることを追求しました。企業の皆様にアニマルウェルフェアの重要性と持続可能な畜産の未来を実感していただき、ビジネス・環境・社会にとってポジティブな変化が起こることを期待しています。Livelyは、アニマルウェルフェアを環境や生産性に対するリスク評価だけでなく、企業の優位性の確保、消費者の関心、倫理的な配慮などの社会的観点から、包括的で持続可能な企業経営に取り組むための伴走支援を専門としています。ご相談がございましたら、お気軽にお問合せください。