SBTi FLAG国際認証取得に向けた伴走支援
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2024年07月01日
本プロジェクトは、クライアントである大手消費財メーカーのSBTi FLAG国際認証取得を目的に実施しました。土地利用変化(LUC)や土地管理(LM)起因の排出量削減に焦点を当て、認証原料の活用とトレーサビリティの確保を通じ、2030年までに原材料調達におけるGHG排出量を削減するための具体的な方策を策定しました。さらに、除去量の拡大と持続可能な調達方針の構築を支援し、企業の環境負荷低減を支援しました。 (※)SBTi(Science Based Targets initiative)は、科学的根拠に基づく削減目標を設定し、企業に対してその目標の認証を行う組織です。FLAG(Forest、Land and Agriculture)は、その中で森林、土地、農業セクターに特化したガイダンスです。 FLAGは、GHGプロトコルの森林・土地利用・農業に焦点を当てた補完的なガイドラインであり、2024年末頃にリリース予定のGHGプロトコル土地セクター・炭素除去ガイダンス最終版の公表が待たれています。
SBTi FLAG国際認証取得に向けた企業課題とは?
同社はSBTi FLAG国際認証取得に向けた、GHG排出量削減の取組みを強化していましたが、農業由来のスコープ3排出量削減には、土地利用変化(LUC)や土地管理(LM)起因の排出量を大幅に削減する必要がありました。さらに、認証原料のトレーサビリティ確保や、過去の森林伐採に関連する排出量の削減が求められていました。本プロジェクトでは、認証原料を活用し、適切なモニタリングとデータ管理を通じて、これらの課題に対応する具体的な方策を策定しました。
Scope3排出量削減と除去量拡大に向けたアプローチの策定
Livelyは、同社における認証原料の活用可能性とトレーサビリティを評価し、土地利用変化(LUC)および土地管理(LM)起因の排出量削減策を策定しました。さらに、GHG排出量の算定方法を具体化し、民間認証や一次データの活用を通じて、排出量削減と除去量拡大に向けたアプローチを検討しました。その上で、各種データプラットフォームとの連携を通じたトレーサビリティとモニタリングの確保に向けた具体的なアクションプランを策定しました。
SBTi FLAG国際認証を取得し、持続可能な社会を目指す
本プロジェクトの成果として、同社は、認証原料を活用したGHG排出量削減と持続可能な調達方針を具体化することができました。また、トレーサビリティとモニタリングの強化により、透明性の高いサプライチェーンを構築し、環境負荷の低減と企業の信頼性向上に繋げる道筋を把握することができました。今後はSBTi FLAG目標の達成に向け、土地利用変化(LUC)および土地管理(LM)起因の排出量削減に向けたアプローチを進めていきます。
担当者からのメッセージ
クライアントである大手消費財メーカーは、持続可能な社会の実現に向けたSBTi FLAG国際認証取得を目指し、GHG排出量削減を強化していました。しかし、農業由来のScope3排出量削減には、土地利用変化(LUC)や土地管理(LM)による排出量削減が必要な状況でした。こうした中、Livelyは、土地利用変化(LUC)および土地管理(LM)起因の排出量削減とデータ管理強化に向けたアクションプランを策定し、透明性の高いサプライチェーン構築を支援しました。また、原材料のトレーサビリティ確保とGHG排出量削減策を策定し、持続可能なサプライチェーン構築に貢献しました。Livelyは、クライアントのSBTi FLAG国際認証取得やGHG排出量削減、持続可能なサプライチェーン構築をご支援しております。ご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。